胎内市内における人口減少および少子高齢化の進展ならびに価値観の多様化に伴い、多世代同居家族の減少および核家族化ならびに独居老人等の死亡による、人と人同士のつながりの希薄化または胎内市内に存する空き家の増加が顕在化してきています。

 なかでも、人と人とのつながりでは、多世代間の交流の減少が顕著で胎内市においても近所に住む人のこともわからない状況となっているほか、自分と異なる人を受け入れることが薄れ多様な人材が十分に活躍できる社会とはなっていないと考えられます。

 そこで、胎内市にある空き家を活用した居場所づくりや誰でもそれぞれの持てる力を発揮しそれぞれの特長を活かして活躍できる社会の実現を目指すことで、地域共生社会(ダイバーシティ&インクルージョン)の実現に寄与していきたいと思っています。

 なお、取組を進めていくに当たり、「”胎内”という市の名前を活かして、市内外の人材を巻き込んで新しい化学反応を起こし、様々なモノ・コトを生み出しインキュベートしていく」という考え方を大切にしたいと思っています。

 今回、NPO法人として設立することに至ったのは、今後の活動や事業を地域に定着させ、継続的に推進していくために他地域の行政や関連団体との連携を深めていく必要があること等の観点から、社会的にも認められた公的な組織にしていくことが最良の方策と考えたからです。また、当団体の活動が営利目的ではなく、多くの市民の方々などに参画していただくことが不可欠であるという点から、特定非営利活動法人の法人格を取得することが最適であると考えました。